「日本国籍を取りたい」と考え始めたとき、まず最初に気になるのが「自分は帰化の条件を満たしているんだろうか?」ということですよね。
帰化申請には、国籍法という法律で定められたいくつかの基本要件があります。 まずはご自身の状況が当てはまるか、簡単なセルフチェックをしてみましょう!
目次
□ 要件1:住所要件(住んでいる期間)
- **「引き続き5年以上」**日本に住んでいますか?
- その5年のうち、**「3年以上」**は会社員や経営者など、働くためのビザ(在留資格)で生活していますか?
- ※「留学」や「技能実習」の期間は、原則としてこの5年に含まれないので注意が必要です 。
□ 要件2:能力要件(年齢)
- **「18歳以上」**ですか?
- ※18歳未満でも、ご両親と一緒に申請する場合は、この要件は免除されます 。
□ 要件3:素行要件(まじめに暮らしているか)
- 税金(住民税、所得税など)をきちんと納めていますか?
- 年金や健康保険料を、遅れずに納めていますか?
- 交通違反(駐車違反、一時不停止、スピード違反など)を何度も繰り返していませんか?
- もちろん、犯罪歴(罰金刑や懲役刑など)はありませんね?
□ 要件4:生計要件(生活していけるか)
- あなた自身、または配偶者や家族の収入(世帯全体)で、日本で安定して生活できていますか?
- 生活保護を受けていませんか?
- ※目安として、一人暮らしなら年収250〜300万円程度 。アルバイトやパートでも、世帯全体で安定収入があれば大丈夫です 。
□ 要件5:国籍喪失要件(二重国籍にならないか)
- 日本の国籍を取得したら、今の母国の国籍を失う(または離脱する)ことができますか?
- ※日本は原則として二重国籍を認めていません 。
□ 要件6:思想要件(日本のルールを守れるか)
- 日本の政府や憲法を暴力で破壊しようと考えるような団体に加入したり、活動したりしていませんか?
- ※ほとんどの方は心配無用の項目です。
□ 要件7:日本語能力(読み書き・会話)
- 法律には書かれていませんが、実務上必須の要件です。
- 日常生活に困らない程度(目安:小学校低学年レベル)の日本語が話せますか?読んだり書いたりできますか?
- ※面接のほか、簡単な読み書きテストが行われることがあります 。
まとめ
いかがでしたか? 「全部当てはまった!」という方はもちろん、「ちょっと不安な項目があるな…」という方もいらっしゃるかもしれません。
特に「素行要件」や「生計要件」は、ご自身の状況によって判断が難しい部分です。 このブログでは、次の記事から各要件をさらに深掘りして解説していきます。
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